投稿者
 メール
  題名
  内容 入力補助
    
 URL
[ ケータイで使う ] [ BBSティッカー ] [ 書込み通知 ] [ teacup.>小説 | 画像 ]

[PR]   長崎の求人・転職  
teacup. ] [ 無料掲示板 ] [ プレミアム掲示板 ] [ みんなの掲示板 ] [ 無料ブログ ] [ チャット ] [ お絵かき twitter ]

全652件の内、新着の記事から50件ずつ表示します。 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  |  《前のページ |  次のページ》 

『たまさか人形堂それから』立ち読み!

 投稿者:津原泰水  投稿日:2012年 1月31日(火)13時38分33秒
   二月八日より、別册文藝春秋のサイトで『たまさか人形堂それから』の出だしをお立ち読みいただけます。
 現在は伊坂幸太郎さんの作品などが立ち読みできます。
http://www.bunshun.co.jp/mag/bessatsu/index.htm

『~それから』は『~物語』と違って、一話ずつが長く、複数プロットが同時進行するスタイルです。
 第一話のタイトルは「香山リカと申します」。
 どうぞ宜しく。
 

新年の公約

 投稿者:津原泰水  投稿日:2012年 1月29日(日)21時06分32秒
   ツイッターで『ハウンド』に言及してくださった方、ありがとう。
 今年、たぶん続きを書くよ。
 

深謝

 投稿者:津原泰水  投稿日:2012年 1月28日(土)11時04分30秒
編集済
   文庫版『バレエ・メカニック』に素晴しい解説を寄せてくださった柳下毅一郎さん(J・G・バラードの翻訳家)が、ご自身のサイトでエールを送ってくださっていました。

>この傑作に関われたのは大いなる喜びです。

 こちらこそ、解説の域を遥かに超えた傑作論文の、ご発表の場を自著に於いて提供できたことは、同じく大いなる喜びです。
「解説は誰にしますか」「ぜひ柳下さんで」、で一発OK。たまわった玉稿も、拝読した瞬間に、もちろん一発OK。
「これは柳下さんの『作品』ですから、たとえ叩かれていたとしても文句はありません」と早川書房S氏に申し上げた次第。褒めていただいておりますが、本当に、いかに手厳しい解説であっても僕はOKを出したと思います。

>本作こそシュルレアリスムとサイバーパンクをつなぐミッシング・リンクであり、現代SFのひとつの到達点であります。

 そのご視点と洞察力に敬服。筒井御大のオビ文とのリンクぶりにも、ちょっとした奇蹟を感じました。読み手に恵まれる喜び、を噛みしめております。

http://garth.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-30be.html
 

クロニクル・アラウンド・ザ・クロック

 投稿者:津原泰水  投稿日:2012年 1月27日(金)18時58分29秒
   新潮文庫書下ろし、と告知してしまった、ロックバンド連作〈クロクロ〉ですが、諸般の事情により、まずはリニューアルされるyomyom(ヨムヨム)に掲載されるはこびとなりました。発表の時期は変わらないんですが、文庫版はすこしお待ちいただくかたちとなってしまいました。すみません。
http://www.shinchosha.co.jp/yomyom/

 第一話というか第一作めのタイトルも、大人の事情で(笑)『爛漫たる爛漫』に戻ります。どこかから何かを拒否されたわけではなく、時間的な問題にて。
『らんまんたる爛漫』とどっちがいいか検討中です。どっちがいいでしょう? ひとつご意見をお聞かせください。
『12月の雨の日』というタイトルで各所に流れてしまっていますが……どうも流通系(?)に内輪の資料をそのままウェブに流す方がいらっしゃるらしくて。そうして本を応援してくださるのは有り難く、じっさい迷惑でもなんでもないんですが、ある方面から謝罪を受けてしまいました。
 出版は生き物ですので、発売予定も形態もころころと変わります。著者自身も完成した本を見るのは、早くて皆さんの一週間前です。ウェブ情報はあくまで「予定」として読んでくださいますと幸甚です。

 早々に文庫版を手にすることを楽しみにしていらした皆さんに、なんだか申し訳ないので、せめて著者自身による予告篇を。
 白紙の状態でお読みになりたい人は、スルーしてください。

   ***

 音楽評論家「向田むらさき」の娘「くれない」は、不登校のまま高校に進まず、最近はあまり家にも寄りつかずにいる。
 しかしロックバンド「爛漫」のボーカル、通称「ニッチ」の葬儀には、母にねだって同行した。あるギタリストに会えるかもしれないからだ……自分の父かもしれない人に。
 斎場で、彼女は死んだニッチに瓜二つの人を見る。じつは爛漫の楽曲の多くは陰のメンバー、片耳の聞えないニッチの兄が手掛けたものだった。
 日陰者同士、世代を超えて意気投合した二人は、失敗に終わった追悼コンサートと、ニッチの死の真相を推理しはじめる。
 彼は本当に薬物と戯れて死んだのか? ばらばらになった爛漫は復活しうるのか?

 ……かつて赤羽根菊子先生が、私たち生徒に向かって云った。「人生は予想外の冒険に満ちています。そしてそれらは、必ずしも愉快な体験とは限りません」……
 ……爛漫のことを思うとき、私は今でも物悲しい気持ちにおそわれる。その音楽を積極的に聴くこともない。古株のファンが「本当の爛漫」「真の爛漫」と呼ぶ、デビューから二年の間の彼らの音も、その後の、変わり果ててしまった爛漫も……

ゲスト:赤羽根菊子(くれないの中学時代の先生)
   :岡村五月(むらさきの知人。ひねくれ者の小説家。*第二話以降)
 

津原泰水の本棚それから

 投稿者:津原泰水  投稿日:2012年 1月26日(木)06時47分58秒
   渋谷リブロ(パルコの中)さんでのイヴェントにまつわる、続報です。
 セレクションが終わりました。かなり落したつもりだったんですが、やっぱり百冊ちかくになってしまい、面向けではなく棚差しで、ということになりそうです。
 配られるリストに掲示する言い訳は、以下のとおり。

 好きな本を列挙しているときりがないので、基本的に一作家一作、二十代までに読んで「津原泰水」を形成してくれた本、という制約をみずから設けました。三十以降に読んだけれど、いまなお入手可能であることを知り、つい嬉しく……という本もすこし加わっています。
〈国内篇〉はまるで教科書の文学史年表のようなセレクション、〈海外篇〉はSFが結構な比率を占めるという、自分でも意外な結果となりました。まず父親が集めていた文学全集で小説に触れ、大学時代は「二日に三冊」のペースで海外SFを勉強していたことを思い出すに、順当な結果とも申せますが、よほど特殊な本を読み漁ってきたのだろうと期待なさっていた方々には、やや申し訳なく感じています。
「品切れ」によって挙げられなかった本につきましては、その作家の別の傑作を挙げ本来挙げたかった作品はコメントにて示すことにしました。――津原泰水

 全作品に、僕の一言コメントが付いています。自分がどんな作家にどう影響を受けた、なんてことを表明するのは、考えてみたら初めてでした。「だよね」とか「ふふん」とか「えっ!?」とか、まあ、お楽しみください。こっちも肚を括った(笑)
 さすがにコメントごと転載することはできないでしょうが、なにが売られているか、くらいは発表させていただけると思います。「直球すぎて変化球。タイトルは知っているが読んだことなかった」と云われるであろう本が中心です。漫画も意外とあります。
 2/15より、約一箇月間、棚を確保してくださるそうです。期間中の渋谷リブロではそれらが確実に買える、という次第。ぜひリスト片手に、ちら読みや、予算との格闘の愉悦にひたってください。
 

ふざけるなめろん

 投稿者:津原泰水  投稿日:2012年 1月21日(土)08時44分8秒
編集済
  【多目的掲示板】への記述ですが、なるべく多くの方に読んでいただきたいので、こちらへも転載しておきます。

 海猫沢めろん氏のブログに、驚愕の記述が。
http://uminekozawa.com/
 コメント欄がなく反論できないので、まずは一切を引用させていただく。誤解が生じぬよう、あえて一切を。文句ねえな?

   ***

2012年1月21日
一部の方へお知らせ
(事情を知らぬ人はこのエントリを読んでもちんぷんかんぷんでしょうから、スルーしてください)

川上氏、津原氏のいざこざについてひとこと。
そのうち津原氏が勘違いに気づいて終息すると思っていたのですが、氏は川上さんにつきまとっていた男と実際に会うなど、行動がエスカレートしており、看過できない域にきてしまったので、残念ながらこのエントリを書いてます。

私はデビュー前から今まで、いち読者として津原氏の作品は好きですし、少なからず交流もありました(生徒ではないので、小説技術を教わったことはありませんが)。だから、正直言って、今のように津原氏がおかしな人みたいに見られるのは悲しい。けれど、結論から申し上げて、やはりこの件の発端は津原氏に落ち度があったと思っています。

発端となったのは津原氏のBBSにて、川上氏が選考委員に選ばれたという話から、そういえば……と、津原氏が過去の飲み会の話を持ち出します。そこで川上氏が尾崎翠を知らなかったのにエッセイやらなにやらを書いていた云々……という話をされています。が、これは間違いです。川上氏が過去に「尾崎翠ってどんな字かくんですか?」と言ったということになっているようですが、そもそもこれは私の発言です。なぜ川上氏が言ったことになっているのか、ちょっと理解しかねます。お酒が入っていたので記憶が曖昧なのかもしれません(ちなみに私は酒、煙草、珈琲など一切嗜まぬゆえ、おそらく酔ってはいなかったかと)。とりあえず、この事実誤認は、初期段階で何人かの担当編集さん経由で津原氏にも伝わっています。

川上氏への不信感は初期の尾崎翠発言のあたりから発しているようですが、その部分がそもそも無根拠です。川上氏のブログのエントリを読めば客観的におかしいことくらい誰でもわかるはずでしょう。さらにこのあと作品の盗作疑惑にまで発展しているようですが、たしか川上氏は以前、歯医者でアルバイトをしていたはずですし、あきらかに着想はそちらからと考えたほうが自然に思われます。他の作品の盗作検証にしても、先に結論があっての牽強付会にしか見えません。

一部の方が勘違いしておられるようですが、この問題に関して多くの人が黙っているのは隠蔽工作などではなく、真偽が自明だからです。非常識な方々におきましては、どうか、それに甘えて暴言を吐いたり他人に迷惑をかけるのは、おやめになってください。

多くの読者の方におきましては、このようなことにコミットされるよりも、作家さんの作品そのものを楽しんでくださることを祈っています。
不愉快な文章でのお目汚し失礼。
以後、この問題については一切触れませんので悪しからず。

   ***

 まず第一点。君は、僕とランドール(佃煮マニア)とのいざこざを、僕と川上未映子さんとのいざこざだというふうに混同しています。
 川上さん御自身は某社……いやはっきりと書こう、文藝春秋の編輯者に、事態を把握なさったうえで、「津原さんへの悪感情はない」「熱狂的なファンが勝手にやっていること」と仰有っている。

>氏は川上さんにつきまとっていた男と実際に会うなど、行動がエスカレートしており、

 嘘を書くな。おそらくジェイコブさんのことと思われますが、会ったことはない。この場でオープンにしている以上の関わりはない。
 誰から妄想を吹き込まれたのか知らんが、せめて僕に確認をとってから記しなさい。謝罪と訂正を求める。真剣に求める。いい加減にしろ。

>そこで川上氏が尾崎翠を知らなかったのにエッセイやらなにやらを書いていた云々……という話をされています。が、これは間違いです。川上氏が過去に「尾崎翠ってどんな字かくんですか?」と言ったということになっているようですが、そもそもこれは私の発言です。なぜ川上氏が言ったことになっているのか、ちょっと理解しかねます。

 ここでも君は嘘をついている。僕は彼女のメモ帳に、読んでおくべき数作品とその著者名を記しました。口頭で云っても通じなかったからです。ちなみにこの作品群は、のちに彼女の講演でそのまま列挙されました。
 君はそのとき「どういう字を書くんですか」と訊いたかもしれない。しかし君は場の主役ではない。「なんとなくいた人」でしょうが。当時の自分の立場を思い返したまえ。
 僕が彼女のメモ帳に、乞われて、じかにややこしい漢字を、幾つも記さねばならなかったことに変わりはない。当然ながらこちらは「読んだことがないのだ」と思う。
 のちにエッセーで取り上げられていた事実を知り、釈迦に説法でした、といったメールを書き送った記憶はある。しかしブログのエッセーの内容は、ご存じのとおり角秋さんの文章のパクリだった。
 場にはもうひとり、本来の主役である作家がいたよね。その方の記憶も僕と一致しています。

>この事実誤認は、初期段階で何人かの担当編集さん経由で津原氏にも伝わっています。

 この点はお気の毒と申し上げるほかない。君もまた、騙されている。
 場にいた編輯者は一人。彼とは音信不通だよ。少なくともここ三年、直接どころか電話でもメールでも、やり取りはいっさいありません。君は嘘を云われている。お気の毒に。
 僕に「事実誤認」を伝えてきた編輯者は、一人もいません。というか、編輯者は一人しかその場にいなかったじゃないか。
 君が信じてきたその虚言をのうのうと吐ける人間は、いったい何者か? あまりにも難しい(笑)テーマなので、長考させていただく。

>たしか川上氏は以前、歯医者でアルバイトをしていたはずですし、あきらかに着想はそちらからと考えたほうが自然に思われます。他の作品の盗作検証にしても、先に結論があっての牽強付会にしか見えません。

 君がそう思うのは自由だ。ちなみに『乳と卵』についても、あのネタは……と仰有っている識者がいらっしゃるが、よくもまあ偶然が重なったものだと思っていたまえ。彼もまた近いうちに表舞台に登場なさるだろう。
 ちなみに、あまりにも違和感があるので本題とは逸れるが指摘させていただく。医院でのアルバイトというのは、掃除婦とかかい? せめて医療事務の資格を取得していなければ、医療の現場にはいられないはずだが。彼女と連絡がとれるなら訊いといてくれたまえ。

>この問題に関して多くの人が黙っているのは隠蔽工作などではなく、真偽が自明だからです。

 自明なのに、いまさら君が証言せねばならないというのは奇妙です。率直な所感を述べる。君はいま工作に加担している。
 しかもなぜ「多くの人」を君が代弁できるんだ? 偉くなったものだね。ふざけるなよ。

 君には本当に落胆した。集英社での担当は共通している。君が表舞台に立つ後押しをし、献本されてきた作品を読み、担当に対して褒めるべきは褒め、やんわりと批判も伝えて、支援してきたつもりだったが、その結果がこうか。
 君が同担当に、拙著への称賛を伝えてくださっていることは認識しています。本気で僕が勘違いしていると思ってきたなら、なぜ一本、電話をしない? メールをしない?
 本当に君には落胆しましたし、君の限界も見えました。もう献本しなくていいよ。
 

たまさか人形堂それから

 投稿者:津原泰水  投稿日:2012年 1月17日(火)15時08分2秒
  〈たまさか人形堂〉第二シリーズの正式タイトルは、『たまさか人形堂それから』です。
 二月売りだから三月号? よく憶えてませんが、「別册文藝春秋」次号より連載開始。

 第一話は「香山リカと申します」。
 タカラトミーさんの取材協力に感謝、感謝であります。
 挿絵は文庫版のカバーと同じ、中島梨絵さん。どうぞお楽しみに。

 リカちゃん、持ってた?
 

終了

 投稿者:津原泰水  投稿日:2012年 1月11日(水)03時15分38秒
   文庫版『バレエ・メカニック』の作業が、本当の本当に終了しました。
 四六判のときは書下ろしだった第三章を中心に、僅かながら加筆してあります。

 解説:柳下毅一郎
 装丁:著者自装
(人形:四谷シモン/撮影:後藤秀信)
 推薦文:筒井康隆

 2012年1月25日発売(24日配本)
 定価660円+税

「メタファーをガジェットに落とし込めることこそがSFの力である、とは大森望の主張だ。だが、ここではむしろ、メタファーとガジェットが同一のものをさししめし、表層だけですべてを語れるのがSFの力なのだと言いたい。だから『バレエ・メカニック』において、都市の見る夢は文字通りの夢としてみなの前に立ちあらわれる。都市は脳のメタファーとして読まれるのではなく、少女の脳髄そのものとなる。マシーン・エイジの美学とは機械の見る夢なのだ。レジェが夢見た新しい美学、未来派の夢はここに正しく表現される。シュルレアリスム小説として。そしてサイバーパンク小説として。 柳下毅一郎(本書解説より)」

 宜しくお願い申し上げます。
 

物事の順序

 投稿者:津原泰水  投稿日:2012年 1月 9日(月)13時26分24秒
   いかに正当な主張であっても、手順をふまずおこなわれたなら、それはマイナスにしか作用しません。
 ましてや御紹介の書籍は現状を伝えたものではなく、みずほさんの文章と矛盾しています。
 御投稿の意図が理解できません。もう来ないでください。
 

チベット女戦士アデ

 投稿者:みずほ  投稿日:2012年 1月 9日(月)13時17分27秒
  著:Adhe Tapontsang原著:Joy Blakeslee原著:Pema Gyalpo
翻訳:小山 晶子
出版社:総合法令出版 (1999/04)
私達は何の痛みもなく日々を過ごしていますが、
これはチベットですが、今でも逃避する事もできず残虐行為を受け苦しめられている人々がいます。
しかし暴力に立ち向かう勇敢な方もおられます。
是非読んでみてください。
*一部動画紹介
http://ameblo.jp/hanate/entry-10382040219.html
*著書内容一部紹介
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h12/jog123.html
 

日本文芸ラジー賞・投票フォーム

 投稿者:津原泰水  投稿日:2012年 1月 8日(日)08時49分17秒
編集済
  http://razzieawards.web.fc2.com/

 のっけから日本「文学」ラジー賞と誤記されているのは、ご愛嬌。早晩直されると聞きました。

 2ちゃんねるの「名無し」などではない、それなりのフォロワーを誇るツイッター・アカウントたちが主催しているこの賞。受賞者の得票数が一桁だったりしたら笑えます。五大文芸誌の読者ってどれだけ少ないの? って話。
 じっさい少ないことは認識しておりますが、この一大事にはさすがに……でも読んでなかったら無理か。

 僕も読んでないですよ。送られてこないし、自分でお金を出して買うほどの内容とも思っていない。ラジー賞のお蔭で、「ああ、この作品が単行本になったら買おう」と思えるようになったくらい。ラジー賞がなければ、その購買行動すらなかったことでしょう。

 評論者諸氏のお宅には必ず送付されているはずだから、今後投票なさる方も少なくないことでしょう。可能涼介さんはすでに「読んでません」と表明なさってますけれど。

 読まれぬ雑誌、読まれぬ受賞作。
 SFの題材にできそうで、やや表情が綻んでおります。


追記:さすがトヨザキ社長は太っ腹と申しますか、ツイッターで言及して宿敵(笑)に塩を贈っておられる。この書評家は信頼できると僕が感じる最大のポイントが、こうして一庶民としてのフェアネスに則り続けられている点です。

「批判は根拠を示さねばならない」は尤もなんですが、本来は「称賛も根拠を示すべき」であって、「新しい」ならどう新しいのか(前例は無いのか)、「面白い」なら、それは一定数以上の共通体験たりうるのかが、吟味されるべきです。
 しかし古今東西の書物をすべてあたる「悪魔の証明」は不可能ですから、むしろ類例を想起することによって差異を味わうほかない。それまでの読書体験が物を云うわけです。「この種の面白さは多くと共有できるか」もまた、批評者の経験則だのみです。

 大きな指針となりうるのは「技術」であり、「なんだか新奇なことが書かれてるっぽいんだけど、それが想起できない」小説はしょせん駄目だし、「誰でも思い付くアイデアだけど、地に足が着いている」小説は、見るべきものがあるとすべきでしょう。僕はそういう意見なんですが、ま、これがひっくり返っている、まるで悪魔の証明を終えたかのような批評も、しょっちゅう見掛けます。僕がそういういい加減な批評を認めることは、生涯にわたって無いでしょう。たとえ自分が誉められていても、です。
 自分が何を書こうとしているのか、みずから解説してしまっている小説も、しょせん駄目だと思います。それは限りなく甘い自己批評に過ぎず、小説の価値を小説の外側に求めているからです。

 要するに、あるていど本を読んできた人であれば、たんなる無い物ねだりではない、技術や、漂う気品や、驚嘆の度合いに基づいた批評・批判は可能、これを不可能とするならばあらゆる批評が不可能、ということになります。文芸ラジー賞の場合、純文学に興味を持たない人が票を投ずる可能性はないわけですから、彼らが、「読んでよかった」度の乏しさに票を投じればいい……そう、以上を云い換えても構いません。
「公募賞を獲っていない」「幻想ものは除外」といった無体な待遇を受けてきた立場からすれば、なんと懇切丁寧な賞かと思います。

「その作家の将来性は?」との反論が出てきそうですが、一種の奨学制度としての文学賞とは違い、消費者はすでに購入してしまっているのですから、現状を結果として捉える権利を有するわけです。
 いわば審査に対する審査であるところが、ツイッター文学賞との大きな違いではないでしょうか。
 インサイダーに他ならない僕が投票することは、どちらに対してもありえませんが、どちらの読者賞も熱く支持するものです。
 

装丁について

 投稿者:津原泰水  投稿日:2012年 1月 7日(土)17時49分25秒
編集済
   ツイッターで知ったんですが、はや文庫版『バレエ・メカニック』の書影(極小)が、早川書房の公式サイトで公開されておりました。まだ色校を返してないのに……。
 会社的には、もう文句なし、ということなんでしょう。でもロゴタイプの色が、たいそう違って出ているように思います。
 個人的には未だ、印刷所への指示の細部に頭を悩ませております。悪戯を加えるべきか否か。
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/issue_schedules/paperback/list.html

 創作の現場の、あまり裏舞台を語るべきではないと思いますから、トリヴィアの数々はとりあえず保持しておきます。
 撮影現場での指示からなにから僕の采配ですので、「著者自装」と断言してよいかと存じますが、僕はパソコンデータによる入稿(これが実に厄介なのです。テクノロジーが人に労苦を強いる典型)ができませんから、他力に頼った部分も大いにあります。
 モチーフの扱い、色彩感、なにより「トリミング」と「ロゴタイプ」は、津原節だと思ってください。背景の布(布なんです)からして、僕が買って用意したものです。

 美術学校は出ておりませんけれど、『11』にしろ今回の『バレメカ』にしろ、僕なりの装丁哲学の反映であるとお考えください。この弁は、世の多くの「装丁家でござい」な方々への挑戦状でもあります。
 僕は「パソコンだと綺麗に見えるんだけど」装丁は嫌いです。「こういうソフトウェアがあるからこれが出来る」装丁も嫌いです。「こういうテクスチュア素材とフォントを買いました」という印刷見本みたいな代物も大嫌いです。
 ここまで云うと直截すぎるかな……金かけてバーコやるならインク盛れば? それ以前に色の濁りを取れば? などと、しょっちゅう呆れております。そこまで見ている作家だっているんだよ、ここに。

 モチーフの角度、光、視線の流れの予見、調和感と違和感……なにより商業美術なのですから、どういう商品であるか店頭に於いてよく分かること、などを重視しています。作業の多くを視覚と手仕事に頼ります。
 パソコン上のデータを紙の印刷に移すと、色は沈みます。そこにコーティングをかけると、一部の色だけが浮き上がります。
 そういった諸々を想定しつつ、自己責任に於いて「これで行く」と決定して伝え、あとは印刷や製本現場の方々のサポートに徹するのが、装丁です。監督である以上、結果についての言い訳はできません。

 検印、その本のためのレタリング、紙選び、特色重視などにより、装丁の面白さを読者にアピールする活動を、可能なかぎりおこなってまいりました。今回はカバー表1(普通、表紙と呼ばれる)部分のみにて、ライト級の作業でしたが、まあ、そこそこの仕事は出来たようだと、そこそこ満足しております。
 一切合財に意味があります。皆さんのお気に召しましたら幸いです。
 

「津原泰水の本棚」続報

 投稿者:津原泰水  投稿日:2012年 1月 7日(土)07時08分6秒
編集済
   正式に決定しました。リブロ渋谷店(パルコpart.1内)にて、二月の中旬から一箇月間だそうです。
 文庫版『バレエ・メカニック』も、新しい『たまさか人形堂』の載った別册文藝春秋も出たばかりのタイミングなので、絶好のパブリシティになりそうだと、各社、喜んでおります。

「品切れの可能性をふまえ、五、六十冊のリスト」とリブロさんから云われているのですが、昨日、短時間に思い付くままをリストアップしただけでも五十冊くらいになってしまい、締め切り日まで更新し続けると何百冊になるか知れず、上限を高めていただく交渉をするとともに、こちらも制約を設けることにしました。

・基本的に二十代までに読み、「津原泰水」誕生に貢献してくれた本、もしくはその作家のもの。
・一作家につき一作品(たとえ手塚治虫でも!)。

 とします。作家志望者などが僕の頭の中に探りを入れる、いいヒントになるんじゃないでしょうか。
 ただし僕はブッキッシュな人間ではないので、「ふーん、こんなもんか」な人が多かろうかとも。企画と矛盾したことを申し上げるようですが、音楽を描くなら楽器に触れ、歌い、植物を描くなら現地に足を運んで観察し、出来うるならば育て……という、あんがいアクティヴなタイプなんですよ、僕は。
 スキーもスノーボードも出来ますし(すごく驚かれます)、ヨットもクルー(乗務員)としてのイロハくらいは体験しておりますし、大工仕事も、料理も得意です。ボタンつけもアイロンがけも子供の頃から自分でやっております。今はもう老眼で無理でしょうが、そもそもそんな暇がありませんが、昔は縫いぐるみを作ったりも。シモンさんとの意外な共通点。
 そういう人間が、こういう本も読んできて、ああいう作品を書くのか……といった感じに捉えていただきたく、そこんとこヨロシク!

 さて今度は「品切れ」との闘い。
 無駄に長いリストを渡したくないので、いちいちAmazonで検索をします。「出品者からお求めいただけます」となっていたらアウト。在庫が無いのでリブロさんが仕入れられない。
 コクトオは『阿片』が無い! ボルヘスは『幻獣辞典』が無い! 中勘助は『鳥の物語』が無い! 皆川博子さんは『冬の旅人』も『結ぶ』も無い! 泡坂さんはなんと『蔭桔梗』(直木賞受賞作)が無い! コードウェイナー・スミスで『鼠と竜のゲーム』が無いのにも驚きましたし、アイリッシュのウールリッチ名義のものがほぼ全滅なのにも頭を抱えました。名著『世界の犬種図鑑』も無い。そして代わりにパチモンが跳梁跋扈している(泣)。ましてやサンリオSF文庫関係は……もう云うまい。いや云う。河出書房新社のIさん、せめて『ブロントメク!』、なんとかなりませんか。
 とまれ上記の場合、代替作品(もちろん、それでも傑作のみ)を挙げ、僕が最も影響を受けた作品はコメントにてフォローすることにします。佐々木丸美さんの例もありますし、読者の声が復刊への足掛かりとなれば……と。「絶対に手に入る」古典より、このケースを優先するかもしれません。

 一方で嬉しかったのは、まさか現役ではないだろうと思っていた作品を、小出版社が保持してくれているケースが多々あったことです。バーセルミやアンナ・カヴァンが活きていたとは。レムやナボコフも、小出版社のものを優先するつもりです。額面は迫力がありますが、一生ものなんだから高くはない。
 

『バレメカ』の誤報について

 投稿者:津原泰水  投稿日:2012年 1月 4日(水)23時07分18秒
編集済
   文庫版『バレエ・メカニック』の発売日を1/5としているサイトがあるそうですが、単純な誤報です。正しくは1/25の発売です。
 作業が遅延しているわけではないので、たんに2が抜けたんだと思います。
 装丁作業は概ね終了しました。びっくりするような方から、推薦の辞を賜るはこびともなっております。
 柳下さんに解説をいただけただけでもびっくりなんですが。


追記と雑感:親切な方がツイートしてくださっていました。早川書房のサイトには24日とあるそうです。そちらが正しいと思います。著者はあんがいざっくりとしか聞かされないのです。

 装丁作業などを通じて、「理沙」がどうも世間的には「普通に美少女」枠に入っているらしいと知り、いささか愕いた次第です。たしかに「父親」は「美人だ」と云い張っていますが、親としてはそりゃあ……。
 九年も昏睡している人が健常者的「美」をまとう筈もなく、かといってその違いを微に入り細を穿って描写する筆力も著者に無く、それ以前に必要性も感じず……といったところです。
 にもかかわらず、作品の感想にばらつきを生じさせる、これは大きな要素かもしれません。
 夢想と現実の落差を、シモンさんのどこか哀しげな人形は、十全に代弁してくださったとも感じています。
 

うちの雑煮

 投稿者:津原泰水  投稿日:2012年 1月 1日(日)10時18分42秒
   皆さん、明けましておめでとう。明けるまで、お互いに生き延びられて、おめでとう、ありがとう。
 それぞれ一度きりのスペシャルな人生です。お互いを思い遣りながら、また陽気な一年を過ごしましょう。

 ギターを猛練習中でいらっしゃる「ぴぃたぁ」さんが、鳥取東部のお雑煮に言及していらっしゃる。
http://twitter.com/#!/nekotsugura

 うちの雑煮は、父が長崎出身だったので(原爆には遭っていません。疎開していました)、どこかしら中華風です。
 白菜、人参、かしわ、椎茸、蒲鉾、三つ葉などのごった煮に、焼かない丸餅を入れて、柔らかくなったら食います。餅に関しては広島の習慣だと思います。ごった煮の部分は、とろみを付けてご飯にかけたら中華丼になるくらいの勢いです。

 雑煮は地方色がゆたかなので、情報交換するとたいへん面白いですよね。味噌仕立てに餡餅なんて地方もあって、初めて聞いたときは耳を疑いました。向こうもそうだったみたいだけど。
 母の実家の雑煮は普通のすまし汁だったそうですが、長崎で食べた上述の雑煮があまりにも旨く、宗旨変えしたと聞きました。

 昨夜、除夜の鐘を聴きながら犬と散歩をしていて、関東には一人者が多いだろうに、正月に雑煮を出す店があったら、それがどの地方のものであれ、さぞや繁盛するだろうに、と思いました。
 雑煮は文字通り「雑」煮です。そういう素敵な店がなければ、とりえあず冷蔵庫の中のものをごっちゃに煮てみて、あたたまりましょうよ。自分流の雑煮を見つけられたなら、それはそれで大したもの。
 

津原泰水の本棚

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年12月30日(金)06時06分47秒
編集済
   とある書店さんから「津原泰水の本棚」という企画が持ち込まれているそうです。五、六十冊と聞いたので、けっこうなボリュームです。
 現役で出回っている書籍じゃないとまずいでしょうから、工夫が要るとは思いますが。
 実現するかどうかはともかく、ちょっと考えてみる。

 僕はもともと翻訳文学を中心に読んでおりました。
 アストリッド・リンドグレーン、カフカ、ロアルド・ダール、パトリシア・ハイスミス、トルーマン・カポーティ、ジャン・コクトオ、レイ・ブラッドベリ、ジャン・ジュネ……基本的に短篇の名手が多いですね。

 大学で推理小説研究会に入り、以前にまして翻訳SFをよく読むようになりました。推理小説研究会でSF? そのむかしSFは推理小説のサブジャンルとして扱われていたのです。
 J・G・バラード、フィリップ・キュルバル、カート・ヴォネガット、アルフレッド・ベスター、コードウェイナー・スミス、マイクル・コーニィ……バラードやヴォネガットは以前から読んでいたのですが、それをコンプリートしていった時期です。

 推理小説もよく読みました。がちがちの本格は苦手だったかも。
 G・K・チェスタトン、ウィリアム・アイリッシュ(コーネル・ウールリッチ)、マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー、ロス・マクドナルド……。

 もともと嫌いではなかった古い日本文学や国産推理小説を、周囲の影響で補完するように読んだ時期でもあります。
 夏目漱石、三島由紀夫、中勘助、内田百閒、江戸川乱歩、横溝正史、夢野久作、山田風太郎、松本清張、泡坂妻夫……。

 南米文学が雪崩のように日本に入ってきた時期でもありました。
 G・ガルシア=マルケス、バルガス・リョサ、マヌエル・プイグ、ホルヘ・ルイス・ボルヘス……。

 運命的に出逢ったとしか云いようのない、特殊作家たち。
 村山槐多、中井英夫、倉橋由美子、佐々木丸美、尾崎翠、皆川博子、萩尾望都……澁澤龍彦も入れるべきでしょうか。「マドンナの真珠」は入れたいな、うん。

 萩尾さんを上のカテゴリーに入れてしまいましたが、漫画も不可欠かと。
 手塚治虫、楳図かずお、石川賢、大島弓子、杉浦日向子……あたりは必ず入るかな。

 まさしく枚挙に遑がないことに気付きはじめましたが、同時に、いかにも平凡です。平凡なんですよ。
 一作家一作として、そのセレクションで個性を出すほかないか。
 入手しやすさを念頭に、メジャーな名前ばかり並べてきたつもりですが、僕の認識がずれているだけで意外なものが入手可能かもしれませんし、忘れているものも凄く多いに違いありません。追々、補完していきます。


追記:アンリ・ファーブルもボリス・ヴィアンもオスカー・ワイルドも泉鏡花も忘れていました。
 皆さんも色々と突っ込んでください。
 

続・服飾雑話

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年12月27日(火)09時42分51秒
   より面白い話を思い出しましたので、メモとしてこちらに。

 金子國義画伯は、たいてい白いズボンをお召しです。裾がリブになっていて、坐ったときハーフブーツの上にちらりと靴下が覗く短い丈が、こだわりのようです。ことあるごとに仕立てさせては、多数お持ちのご様子。
「素敵ですね。僕も真似していいですか」と問うと、
「……いいけど、津原さんは白じゃないほうがいい。顔が日本人っぽいから」と。
 じっさい日本人なので、「そうですか」

 たしかに僕の顔色に、白い服は微妙な気がします。より色黒だったら「現地の人」って感じで、白い開襟シャツとか似合うんでしょうけど。
 紺色や灰色がかったもののほうが似合うようです。白いTシャツをぜったい着ないのも、無意識に「似合わない」と感じてきたからでしょう。

 続きがあります。
 画伯曰く「裾幅は19センチでね」
「……はい」
 天才の考えることは分からん、とそのときは思ったのですが、家に帰って気に入っているズボンの裾を計ったら、どれも18~20センチでした。ちなみに裾幅というのは畳んだときの片面の計測値です。
 裾幅19センチというと、かなり細身です。
 西洋人の場合、けっこうウェストがあるので、そちらはゆったりと、で、裾は思い切り絞った、いわゆる「マンボズボン」のタイプが洒落者に人気なようです。
 日本人はウェストもお尻も小さいので、腰まわりを絞ってあって、しゅるん、と下まで伸びきった感じのパターンが似合うように、僕は思います。この場合、裾幅20センチくらいでもかっこいいような気がします。
 もちろんウェストが大きな人は、西洋人型を選ばれるべきです。

 僕は丈が長めで、靴にだぶっと被るくらいの長さ、しかも裾をダブルにしたほうが似合うのですが、きっと上半身のボリュームとの兼ね合いなのだと思います。
 そういうズボンは、昨今の流行からするとダサいようです。気にしませんが。

 古い、幅広のズボンがたくさんあります。死蔵しておくくらいなら、今の好みに直してもらって、また穿いてみようかと思っています。
 

雑談

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年12月27日(火)05時34分51秒
編集済
   本当に雑談です。おもに洋服について。

 このあいだエドウィンの裏地付き防寒ジーンズを買いました。外に出ていてあんまり寒かったので、ついジーンズショップに飛び込み、本当はニットのヴェストでも買おうと思っていたところ、「防寒」の文字によろよろっと。
 店にあるいちばん小さなサイズがするりと入って、裾直しも不要だったんで、今もそのまま穿いております。
 ツイードのズボンくらいには暖かいですね。

 エドウィンというと僕の世代にとってはやや二流感があるんですが、今やリーですらエドウィン傘下なので侮れない。
 しかしリーの上着が「日本人の体型に合った」路線になってしまったのは、個人的に残念。僕は猿かというほど腕が長いもんですから、袖丈の合う上着が少ないんですよ。仕方なく'70年代辺りの古着を漁っている次第。
 古いラングラーや、そのセカンドブランドだったマーヴェリックが、安価ながら体型に合っているような気がします。双子のようなジージャン二枚を持っておりまして、これは面白いのでいつか【ラヂオデパートと私】に写真をアップします。
 いちばん好みなのはリーのヴィンテージですが、高くてね。

 防寒ジーンズくらいはまあ許してくれ、で、基本的に冬場はすっかり昔の服装に戻ってしまいました。
 ズボンをサスペンダーで吊って、ヴェストでそれを隠し、革やツイードのジャケットを着て……という。もちろん帽子も不可欠。
 ハイテク系のダウンコートなども持ってはおりますが、シャツにヴェストにジャケットにコート、というのがいちばん暖かいような気がします。
 コートの好みもはっきりしてまして、大昔からピーコート式のダブルでお尻が隠れるくらいのもの、もしくはミリタリー風のパーカしかまず着ません。背が高くないんでロングコートは似合わない。
 いま軽いコートを探しているんですが、これといったのを見つけられず、なんだかウェブ検索ばかりしております。

 最近ウェブに上がっている写真で、僕が被っている茶色い帽子は、ボルサリーノのトラベル帽です。邪魔なときくるくると巻いて鞄に入れることができる。ツバにはスエード革が張られています。このあいだ左側(向かって右)に羽根の飾りを加えました。
 最新の帽子は、黒澤明監督が愛用されていたのと同じフィッシャーマンズ・キャップ。崩れた学帽みたいなやつ。画像検索なされば、ああこれ! とすぐ分かると思います。僕もいま検索したんですが、この人も妙に腕が長いですね。

 こういう話、面白いですか?(笑)
 帽子やヴェストについて訊かれることが多いんで、たまには垂れ流してみようかと。
 帽子を被ってみたいんだけど、どこから手を付ければ……という人は、「ここに帽子を」という服を着て、銀座のトラヤさんとかに行かれるといいです。とにかく老舗に。懇切に指導してくださいます。予算も云っちゃったほうがいいです、一万円以内で、とか。
 あんがい五千円くらいで、終生付き合える帽子と逢えたりします。

 万が一これが好評でしたら、靴や巻物についてなども語ります。


追記:最近はヴェスト(vest)のことをジレ(gilet)と仏語で表記するのが主流なんですね。知りませんでした。
 

琉璃玉にまつわる誤解

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年12月21日(水)05時08分34秒
編集済
   僕のあとがきの記し方がまずかったらしく、津原版『琉璃玉の耳輪』の尾崎率、津原率に関し、誤解なさっている読者評をよく見掛けます。尾崎版が入手しづらいし読みにくいため、致し方ないのですが。

 代表的な誤解は、文章に至るまで前半尾崎、後半津原、という解釈で、これは違います。まず文章は徹頭徹尾、めっちゃ津原です。尾崎さんは「あらすじ」しか書かれておりませんので。
 内容も、「一応、別物ではない」という程度。
 尾崎版に、公博の内面はほぼ描かれておらず、田邊刑事も阿呆な刑事として一度顔を出すのみ、掏摸の女との絡みもありません。名前さえ無いので僕が龍子と名付けました。八重子も「事故」のあと再登場しません。女中の町子もいません。明子→明夫は、たんなる「男装」です。唐草七郎もマッスル益荒男も登場しません。
 流行り歌、銀座の情景、浅草の映画館……といった、昭和初期を代表する風物を多数書き込みましたのも、僕です。尾崎さんには書き込む必要がなかったのです、当時の現実世界ですから。

 あとがきで、ことさら「後半は津原」と強調しましたのは、尾崎版には実質的に、結末、結論が存在しないからです。
 琉璃玉の耳輪をつけた三姉妹を集めたい人がいた、というのは分かるが、「一年後、どこそこに集めてくれ」と依頼した理由が書かれていない。故・二階堂奥歯さんと共に、最も頭を痛めたのがこの点です。僕が思い付いて電話で伝えたときの彼女の第一声は、「やったあ!」でした。
 そういえば尾崎翠フォーラムで、このほどの震災後でも同じように書いたか? と問い掛けてこられた方がおいででした。僕の答は「はい」。僕は科学の不可逆性を効率的に描きたかったのであって、理想のパラレルワールドを描こうとしたのではありません。「五色の舟」と同じ思想が『琉璃玉の耳輪』をも通底しています。

 いま一つの大きな誤解は、変態性慾の男・山崎の、長々とした幻想場面が、いかにも津原である、というもの。
 あそこは実は、100%、尾崎さんなのです。もちろん文章は僕です。いかにも津原節とお感じになる方もおいででしょう。それは致し方ない。
 ところが、あの冗長といえば冗長なシーケンスに、僕が新たに加えたモチーフはまったく無いのです。「あらすじ」であるにも拘わらず、きわめて執拗に記された場面でして、それを忠実に立体化したのみです。
 尾崎版どおり中盤だと読者をリストラしてしまいそうなので、終盤に移動させざるをえませんでした。
 

昨日

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年12月20日(火)11時47分55秒
   文庫版『バレエ・メカニック』装丁の打合せに、四谷シモン氏の許へとうかがいました。
 売れてしまった人形の多くは、シモンさんにも所在が知れないらしく、あんがい現場も素材の宝庫ではないのです。
 篠山紀信氏が撮影なさっているのはだいぶ昔のものが多いし、近年の記録写真にしても、解像度などの点で使えなかったら、もう諦めるほかない。

 やや頭を抱えていた状態で、作業場の片隅に、可愛らしい作りかけのヘッドを三つ発見。
 その一つに鬘を被せてもらい、ばらばらの手足と構成したら……おお! 成長した理沙が。
 携帯電話で仮撮影し、帰宅してさっそく作業。実際の撮影は、このところシモン人形の記録をとり続けていらっしゃる方にお願いしますが……これは、『11』を超えたかも。

 装丁の作業は、予算との闘いながら、本当に楽しいです。
 僕は保守的な人間なので、古い本に込められている古式を好みます。昔からのルールには、いちいち理由があるものです。体裁にせよ、色彩にせよ。
 そしてそこに、ちょっとだけ悪戯を加えます。
 

さっそく震災文学だと?

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年12月17日(土)05時52分25秒
編集済
   烏賊娘くんのツイートにインスパイアされてのマルジナリア。

「震災文学」なるキャッチコピーを眼前にしたときの僕は、ほとんど絶望的な気分に陥ります。ましてや被爆と被曝をかけてのヒロシマ/フクシマ(烏賊娘くんも誤記している/追記:批評対象をふまえた意図的な誤記だそうです)、「11」に共通項を見出しての9.11/3.11の混同に至っては、開いた口が塞がらない。
 ぜんぶ別問題でしょうが。

「被害」は文学にとっての大きなチャンスです。これは既存の事象からいって間違いない。じつは政治にとっても経済にとってもそうだ。
 そのときしばしば持ち出されるのが、「日本は(アメリカは)強い国や!」的な伝聞経験則なのですが、おいおい、9.11以前に9.11を、フクシマ以前にフクシマを経験したアメリカ人/日本人はいたのかよ? いま俺たちに何が分かるんだよ? と単純な僕は思ってしまう。

 つらい事が起きてそれが(一見)通り過ぎて、はいはいこれからの時代は違いますよ、と反動的なお祭り騒ぎに至るさまは、じつは『はだしのゲン』にさえ描かれている。
 著者中沢啓治さんは、ヒロシマ(と敢えて表記します)出身であることさえ隠しておられたが、「わたしの少年時代」という少年ジャンプの企画に抗えず、亡き御母堂の霊前のそなえる心算で、自伝的漫画を描かれた。
 これが『はだしのゲン』の始まりです。原爆投下から、ざっと二十年の歳月が流れております。

「震災文学」なるものが屹立しうるとすれば、それは「風化への抗い」たるべきであり、安易なグローバル化やパロディ化は、まさしくその逆行。ピカっと光ってドンと鳴りゃ♪ という「ピカドン音頭」でしかないように僕には思われます。投下翌年、この信じられない楽曲に合わせて踊り狂う人々が、『はだしのゲン』には記録されております。

 震災から一年も経たず、「被害者」の総数すらまったく知れない段階で、現場に駆けつけるか、地獄絵を冷静に目に焼き付けるか、どちらか以外の選択が、文学者に許されるんでしょうか?
 以上、生意気を申し上げるようですが、親の代(むろん多数の死者を含みます)の恨みや悲しみを控え目に描けるまでに、四十年かかった人間の一所感です。
 

このところ

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年12月16日(金)14時58分31秒
   過日は「闘うベストテン」の収録現場へ。
 テレビ収録の現場というのは初めてだったので、たいへん興味深かったです。驚愕の結果は、放送日をお楽しみに。
 同じく見学にみえていた道尾秀介さんと、打上げの席、ギター話で意気投合。楽器の話でいちばん熱いのは、なぜかいつもトヨザキ社長ですが。
 あとでみんなで王様ゲームを楽しみました。いや人狼ゲームだったか。

 過日はタカラトミーにて、リカちゃん人形の取材。
 同行のイラストレーター中島梨絵さん、および若い担当編輯者の、テンションの上がり方が凄い。
 リカちゃんの誕生は1967年、現在のリカちゃんは四代目。1964年生まれの僕に、初代と二代目「ニューリカちゃん」以外をリカちゃんと認識するのは難しいんですが、若い世代の人々は逆らしい。
 アーカイヴでタカラとトミーの古い製品を見学するうち、昭和の記憶が次々に甦りました。有り難い機会を与えていただき、深謝。

 そのまま銀座に移動して、博品館地下のリカちゃんショップへ。
 圧巻と申しますか、立ち眩みを起こしそうな、リカちゃんカラー(濃いピンク)の洪水。
 若い担当は、真剣に選んで買っておりました、自分のための新しいリカちゃんを。そういう購買行動を眺めること自体、僕には取材となるわけです。
 僕の目にいちばん優しかったのは、黒髪に制服の「女子美リカちゃん」で、リカちゃん愛に溢れた人達からすると、きっと「わかってない」感じなんだと思います。

『たまさか人形堂2』は、別册文藝春秋、来年二月発売の号より。
 のっけからリカちゃんでガツンと行きます。
 

『バレエ・メカニック』というタイトル

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年12月13日(火)08時51分47秒
   あの作品は三部構成になっておりまして、各部に「バレエ・メカニック」「貝殻と僧侶」「午前の幽霊」という、高名な前衛フィルムのタイトルを冠しています。それが元々のコンセプトで、僕が付けた全体のタイトルは『夢幻泡影(むげんほうよう)』でした。
 ところがS-Fマガジン掲載時、第一部の評判が高く、コアなSFファンから『バレメカ』と呼ばれるに至ってしまった。そこで単行本化にあたり、読者が本を見つけやすいよう、全体のタイトルも『バレエ・メカニック』としたのです。
 坂本龍一の楽曲とは無関係で、正直なところ拝聴したことがありません。
 エウレカ(?)という作品を引合いに出されることも多いのですが、こちらは本当にすみません、アニメなのか特撮なのかも分かりません。そういう人間です。

 本日はタカラトミー本社へ、リカちゃん人形の取材に行ってまいります。
 

『バレメカ』続報

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年12月 9日(金)11時40分33秒
   早川書房・塩澤氏のツイートで知ったのですが、大森望著『21世紀SF1000』にて、拙著『バレエ・メカニック』が星五つを賜っているそうです。御評価には勿論のこと、お読みくださったこと自体に感謝申し上げます。
 それにしても、86/1000作を担当してきた編輯者というのも凄まじい。
http://twitter.com/#!/shiozaway

 文庫版は一月下旬の発売。
 なんだかに便乗して、カバーには四谷シモン人形、著者自装を予定しています。まだどの人形か決まってないんだけど、なんとかなるでしょう。
 シモンさん、また宜しくね。
 

『11』三刷!

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年12月 2日(金)20時43分0秒
  【多目的掲示板】に河出書房新社からの報告がございますとおり、『11』の更なる重版が決定しました。
 売れないと云われる純粋短篇集にして、多くの拙著の部数を超えました。
 皆さん、本当にありがとうございます。少年時代からの宿願であった「ブラッドベリのごとき佳き短篇」に、いくぶん近付けたような気がしております。まだまだまだまだ道は遠いのですが。
 読者に「この本好き。大切」と思っていただくことが僕の生き甲斐です。死ぬまで修業、精進を続ける所存ゆえ、今後ともよろしくお願い申し上げます。
 

拡散希望

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年11月24日(木)21時54分30秒
  『バレエ・メカニック』の文庫化が正式に決定しました。
 来年1月、早川書房より。
 

ここ近藤さん

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年11月 5日(土)08時39分49秒
   近藤ようこさんに言及された驚きをここに記していたら、ツイッターにて再言及されていて朝酒の手が震える。
 若く貧しい頃、「はほお」と溜め息まじりにその技を眺めていた天才漫画家に、「こういう話描きたい」と云われてしまった俺、どうする?

 とりあえずの答:もっと飲む。
 

やりすぎでしょうwangさん

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年11月 4日(金)08時20分2秒
編集済
   北京大学准教授wang氏のブログ(とされているもの)。
http://ameblo.jp/wangkei/

 なんだか凄いことになっている。稲垣眞美氏の近代文学館における講演を妨害した人は、僕の知るかぎり一人もいません。対立的立場の方々も、清聴なさったとうかがっている。なにせテーマが「資料は語る」です。古書市場に流れた書簡への言及あらば、それをヒントに、また調査を進めることができる。
 僕らは、手紙を取り戻して、本来の持ち主のもとに返したいのです。出版の恥ではありませんか。借りた資料が古書として流れるだなんて。

 wang氏は北京大学の准教授……ということは北京ご在住?
 物凄いことを書かれている。
「私たちは、速やかに浜野とか山崎とかは裁判にかけられるべきと思います。中国でならば、このような人を無実のことに陥れる行為をしたものは死刑ですよ」

 浜野佐知監督と山崎邦紀監督への、過激な実名糾弾と見做していいでしょう。理由は、
「尾崎翠の名を騙る映画の商売の邪魔になるとして、あらゆる嫌がらせや犯罪的行為を、稲垣先生に仕向けました。ついには、稲垣先生が関わりが無く、所有者に返却したと偽って多年隠匿した書簡を売り払った人間が他にいるのに、故意に稲垣先生の名にそのことをかぶせて、無実の罪にまで陥れようとしました」
 だとか。
 北京の方が、なんでそんなことを知っているのだ? 鳥取に行かれたことは? 翠の甥御さんとはお話しになりましたか? 著作権継承者が「儂が浜野さんに撮らせると云った」とはっきり仰有っていますけれど。
 なんでしたら僕から甥御さんに、「wangさん知ってる? どう思う?」と尋ねてみましょうか。

 重ねての引用になりますが、
「所有者に返却したと偽って多年隠匿した書簡を売り払った人間が他にいるのに」
 とwangさんはお書きになっている。「売り払った」犯人を知っておられるわけです。
 ではなぜその実名を記さずに、「書簡消失」とは明らかに無関係な浜野監督と山崎監督を、熾烈に糾弾なさるのでしょう?
「多年隠匿した書簡を売り払った人間」とは、すなわち全集に関わった人に他なりません。版元の方、という意味でしょう。もし冤罪だったら、wang准教授は死刑、という認識でいいんでしょうか。我々は日本人ですが、wangさんは中国のそういう法の下で生きられているわけで。
 聞いたこともありませんがね、そんな現行法。
 

近況

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年11月 3日(木)06時19分8秒
  ■これは驚いた。
 富岡幸一郎氏が瞠目すべきその評論連載の、最終回に『11』を取り上げてくださいました。ツイッターで知って本当にびっくり。
http://www.nttpub.co.jp/webnttpub/contents/japanese/index.html

 論旨が一貫しているうえに、取り上げられている作品も幅広い。文壇のスタアから無名無冠の津原まで。最終回の話の枕は三島由紀夫で、横隔膜が震えましたわ。「土の枕」への「読み」には、著者自身、脱帽です。
 とりわけ作家志望者には一読の、単行本化のあかつきには座右とする価値ある、気骨のある文芸評論です。

■『尾崎翠フォーラム報告集』。
 いい加減に著者校正せんかいと叱られ(嘘です。とっても優しい催促でした)、いまテープから起こされた原稿を直しております。
 直しながら、「これはけっこう面白いのではないか」と感じている俺がここに。津原作品としてじゅうぶん成立しているのではないか、と。時間が足りなくて話しきれなかったことも、要請に応じてたっぷりと加筆しています。
 報告集は年末に上梓されるそうです。入手については尾崎翠フォーラム実行委員会にお問い合せください。
http://www.osaki-midori.gr.jp/

■「城と山羊」。
 青息吐息で金曜更新(明日です)。〈幽明志怪〉最長にして『蘆屋家の崩壊』とを繫ぐ重要作です。
「連載で読むのは嫌」という方も、既存の「日高川」「猫ノ眼時計」「玉響」はいわゆる「読み切り」、しかも無料ですので、御一読のうえ(もし面白かったなら)応援の弁などつぶやいてくださると幸甚。出版時の条件が有利になりますので……。
http://www.chikumashobo.co.jp/new_chikuma/

■飛鳥新社『きら』は大人のための童話。
 若き天才イラストレイターと組みます。乞う御期待。
 あとはちょっと……〆切が多すぎて、なにがなんだか。
 

京フェス・レポート

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年11月 2日(水)06時20分53秒
   大野万紀さんによる「京都SFフェスティバル2011レポート」が、「THATTA ONLINE」に上がっております。ヤスミンズの邪悪なトーク画像も。
 それにしても小林さん、ほんとにスリムになられたなあ。「昼飯は社食のラーメンしか食わない」という不思議な減量法の成果だとか。

 レポート中に間違いがあります。
「SFとホラーの境界? そんなものはない」は、僕ではなく小林泰三さんの発言。
 あとはだいたい正確ですが、僕は決してエヴァンゲリオンやセカイ系の敵ではなく、なんにも知らん僕に小林さんがレクチュアする、という流れであったこと、ここに註釈させてください。ほんと知らんのよ。

 会場も沸いたし僕らも楽しかった。ヤスミンズはこれからも、世の中のお役に立ちそうなことを勝手に探して頑張ります!

http://www.asahi-net.or.jp/~li7m-oon/thatta01/that282/kyofesu.htm
 

『11eleven』Amazon

 投稿者:河出書房新社メール  投稿日:2011年10月21日(金)11時56分47秒
  大変ご迷惑をおかけいたしましたが、Amazonの『11eleven』、「在庫有り」となりました!! 引き続きよろしくお願いいたします!!!!  

『11 eleven』重版!

 投稿者:河出書房新社メール  投稿日:2011年10月19日(水)08時10分57秒
  『11eleven』重版が決まり、新帯付き単行本が週末に書店に並ぶことになります!! 関係者の皆様、本当に有り難うございます。そして、重版帯にはなんと本書を書評などで取り上げていただいた様々なジャンルの方々のお名前が。先ほどふと気になり人数を数えたら「11人」。。。こういうことってあるんですね。ますます広げて行きます。引き続き応援、よろしくお願いします。  

なんだこれ?

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年10月14日(金)04時42分47秒
編集済
   中国からの留学生という設定なのか、中国の方があえて日本語で、という設定なのかよく分からないブログなんですが……これは犯罪でしょう。
 フォーラム実行委員会は、手紙を「借りた人が返していない」「それが古書オークションに流れていた」と云っているだけなのに、版元のT氏が稲垣氏を騙して売ったと名指ししている。
 手紙を借り出したのは稲垣氏です。責任感のかけらでもあるのなら、返却に尽力なされば宜しい。なのになぜかフォーラムや僕が、仕方なく追跡調査をしている。故中井英夫の助手、本多正一くんにも協力してもらいました。古書市場に詳しいので。

 浜野佐知監督や山崎氏やフォーラムが、売却者の一味であったかのようにも記されている。証拠はT氏と一緒に写った写真だそうです。はあ? フォーラムは「ポルノ映画製作者たちの新作宣伝のための組織」だという虚偽まで。
 冗談じゃない。フォーラムの代表は、尾崎翠が住んでいた家の大家さん(の息子さん)ですよ。翠さんに直接可愛がられた人たちが、地元の名誉のためにやっているんです。
 翠さんの甥御さんとも、生家や亡くなった家(どちらもお寺)のご住職とも、僕は何度も面談しています。また映画制作時の横槍については、客観的な情報を得ています。
「浜野さんに撮らせると儂が云った」と甥御さんははっきりと仰有っています。

 そもそも今年のフォーラムに届いた嫌がらせ弔電が、誰が後ろめたいかの動かぬ証拠じゃないんでしょうか(ブログと弔電、文体も主張も一致しています)。
 おみえになった方々はご存じのように、あれは地元を盛り上げるためのイヴェントであって、僕にしたって稲垣氏を誹謗するようなことは一言も云っていない。むしろ『琉璃玉の耳輪』発掘の功績を称えている。いかに真剣な研究発表の場であったことか。

 僕は『琉璃玉の耳輪』を研究し、津原版を書きました。十年がかりです。
 その成果を発表した。晴れ舞台だった。準備には恐ろしく時間がかかりました。
 なんでこうまでの屈辱を覚えねばならんのでしょう。

http://ameblo.jp/wangkei/entry-11021284976.html
http://ameblo.jp/wangkei/entry-11016892831.html
http://ameblo.jp/wangkei/entry-10996849282.html
http://ameblo.jp/wangkei/entry-10995751748.html
http://ameblo.jp/wangkei/entry-10994393274.html
http://ameblo.jp/wangkei/entry-10990983908.html
 

謝辞

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年10月12日(水)13時00分32秒
   京都SFフェスティバル、および小豆島への取材旅行から戻ってまいりました。モバイルツールを持っておりませんので、すっかり浦島太郎です。
 小林泰三さん、大森望さん、他の企画にご参加の皆さん、出版関係者諸氏、スタッフ諸氏、なにより対談を見守り盛り上げてくださったお客様各位に、深く感謝申し上げます。
 企画寸前の到着で、皆さんをたいそう、はらはらさせてしまったようです。すみません。ピンぼけなことを喋りまくったような気もしております。小林さんの頭の回転の速さに、大いに救われました。
 一度、長谷敏司さんと話し込んでみたかったのですが、この度は希望が叶いませんでした。またいずれ。

 考え事をしていて目的地になかなか辿り着けず、行方不明と目されることもしばしばでして、よく「マネージャーを付けなさい」と云われます。それなりに経費がかかると思うので、奇蹟的にベストセラーを連発できたら考えます。
 同行の女性が「誰?」という目で観察されているのが面白く、わざと黙っておりましたけれど、かつて「ですぺら」にいらした方です。今は関西ご在住につき、「行方不明になりがちな津原」を京都駅まで迎えにきてくださった次第。

 ともかく、皆さん、ありがとうございます。

 初対面の編輯さんに「取材(や対談や講演)がお嫌いなのかと思っていました」と云われました。そういう訳でもないんですけど……なんとなくの偶然が重なって、隠者っぽいイメージが出来上がってきたのかと。
 いざ話し込んでみると、可能さんだとか康さんだとか海猫沢くんだとか、続々と「共通の知人」が現れる。それでいて僕だけが「謎の存在」だったということは、たんに僕が社交的ではないのか。
 むかし酒場で職業がばれて、べつのお客に変に絡まれたことがあり、以来、自己紹介しない癖がついてしまってますし、名刺も持ってないですしね。今年はさすがに作るか。
 

消えた尾崎翠の書簡

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年10月 6日(木)12時44分39秒
編集済
  文学ファン各位

 尾崎翠作品の映画化に尽力してこられた映画監督/脚本家、山崎邦紀氏のブログ記事をご紹介します。
 予め、ざっくりと内容を紹介しますれば、親族から貸し出されていた尾崎翠の書簡が、古書市場に流れていてびっくり仰天。それを発見、批判した人々が、「借りた人」から「名誉毀損で訴えるぞこら」と云われてもっとびっくり、という。

 僕自身が問題に巻き込まれているわけではありませんが、調査には協力しています。古書店の皆さんに深謝。それにしても、まるで探偵小説そのものでありました。

 尾崎翠フォーラムの報告と共に御覧ください。拡散希望。
 全集にも載っている有名な手紙が何通も、消えてしまったのです。ご存命にしてその返却を待っている持ち主が、まだいらっしゃるのです。
 誰の責任?

http://blog.7th-sense.sub.jp/?eid=894630

 尾崎翠フォーラム(尾崎の故郷鳥取で毎年開催されている、研究発表イヴェントの実行委員会です。生前の“翠さん”を知っている人達が中心)の報告。
http://www.osaki-midori.gr.jp/4-SHIRYO/ryusyutusyokan1.htm
http://www.osaki-midori.gr.jp/4-SHIRYO/ryusyutusyokan2.htm
http://www.osaki-midori.gr.jp/4-SHIRYO/2011syokankisyahappyo.htm
http://www.osaki-midori.gr.jp/4-SHIRYO/inagakikaitosyo.htm

 ときにフォーラムの僕の講演抄録は、あまり正確ではありません。ひとえに僕の早口が悪かったのだと思います。推敲を申し出る所存につき、今のところは「ご笑覧」に留めてください。


追記:山崎氏、尾崎翠フォーラムへの嫌がらせ弔電にも言及なさっていますね。
 当日のメイン講演は僕だったので、あの件については自分も被害者であったと認識しています。岩美町全体が、また被害者であったとも申せます。町をあげての善意のイヴェントに対し、なに寝惚けたような真似をしているんだか。
 差出人は取って附けたような団体名、文面は陳腐そのもの。怒るというより、呆れて物も云えませんでした。せめて堂々と実名でやらんかい。
 

唐突にミック・ロンソン

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年10月 6日(木)06時45分48秒
編集済
  【ラヂオデパートと私】向きの話題。失礼。
 ミック・ロンソンがブームである。僕のなかで。
 デイヴィド・ボウイの最初の相棒ギタリスト。『ジギー・スターダスト』等の名盤は彼とのコンビによるもの。
 いま聴き直すと、クイーンが如何に彼らを参考にしていたかがよく分かる。〈ジギー・スターダスト〉のギターは若い時分のブライアン・メイが弾いていたと云われても、たぶん信じる。違うのはヴィブラートの癖くらい。
 アコギが混じっているから別種のサウンドに聞えるが。

 あまり出力のないピックアップの付いたギターで、アンプを飽和するほど歪ませてギター側のボリュームを絞ると、あのロンソンの音色になる。たぶんだけどね。既にアンプが飽和しているので音量は変わらず、音色だけが変化する。
 若い頃のロン・ウッドの音にも近い。憧れてたんだろう。

 歪みにくいアンプだったらブースターで出力を上げるといい。エフェクターで歪ませるのではなく、基本的に出力を上げるのみ。
 最初からハイパワーなピックアップでも駄目。詳しくは書かないが理論的にも駄目なのだ。太めの線で少なめに巻いたピックアップじゃないと。
 ロンソンはレスポールを弾いているが、当時のものはあんがい出力が低い。テレキャスターのリア・ピックアップより音が小さいくらい。僕も'70年代のレスポールを持っているが、下手をすると最近のストラトキャスターよりも音小さいです。

 そしてギター側のボリュームはいくぶん下げる。理想の音色に至るまで。
 僕より若い世代でギターのボリュームやトーンをちまちまといじる人は殆ど見たことがない。勿体ないなと思う。僕なんざ絃をはじいているよりツマミを動かしている時間のほうが長いくらい。
 アンプを飽和させておいて手許のボリュームを絞ると良い音がするというのは、エレキベースの時代に覚えた。昔のライヴハウスのアンプはひどかったから、そっちを最大にしておいて自分の楽器で対処するしかなかった。

 ミック・ロンソンは既に此の世の人ではない。享年46。あ、俺超えてるわ。
 あまり有名ではないが、世界で最も愛されたギタリストの一人であると云って過言ではない。洋楽を聴かない人でも『ジギー・スターダスト』の名声くらいは知っているでしょう?
 彼がいなかったら今のボウイは絶対になかった。「奇態なフォークシンガー」だったデビュー当時のボウイと、ロンソンと組んでからの彼を比較すれば瞭然。ギターを弾いていない曲でもアレンジャーとして素晴しい仕事を遺している。

 ボウイ&ロンソン時代のボウイ初期アルバムは、ストーリィ性が強く、「音楽わからん」人にも理解しやすいのでお勧めです。
 一曲?
『Hunky Dory』の〈Changes〉かな。僕の人生はあれで変わりました。
 

アレ!小松左京特集

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年10月 6日(木)03時14分14秒
  【多目的掲示板】の常連KEIさん以外にも、ちゃんとお読みになっている方が。

   *

nzm 大森望 Ohmori Nozomi

アレ!10月号をGALAXY Tabで読み中。小松左京トリビュート小説特集。堀晃は『虚無回廊』完結編、津原泰水は「空中都市008」、松崎有理は「お茶漬けの味」。その他、瀬名秀明、北野勇作、佐藤哲也、平山瑞穂、小林泰三、林巧、田中哲弥。 bit.ly/od6OYM

アレ!の特集は、小説のほかに、石井紀男、かんべむさしの小松左京追悼エッセイもあり。これで315円はお値打ち。 allez.jp

   *

 拙作「斜塔から来た少女」は、ほんの十数枚の掌篇ですが、トリビュートものというのはけっこう苦労させられるもので、時間がかかりました。そのわりにツブシがきかない(笑)
 とか云いながら「隣のマキノさん」も「キリノ」も、のちにがっつし短篇集に収録してるか。
『空中都市008』は、じつはあまり好きではないんです。大阪万博を前提にしていたのであろうPR感が、子供心にうざったかった。よって拙作はストレートなアンチ・ユートピア……失敗した空中都市計画ものとなっております。基本構造は八百屋お七。と僕が云わないと、たぶんなかなか気付いてもらえない。
 でも本としては好きだった。和田誠さんの挿絵が素晴しい。青い鳥文庫で入手できます。

 新〈幽明志怪〉の「日高川」(こちらは無料で読めます。webちくまにて)といい、古典への頼り癖が染みついてきたような自覚はあれど、そういう作法を踏まえていないと逆に金子國義に「山猿」と呼ばれてしまう。様式美にうるさい人ですから。
 古典と前衛を行ったり来たり、が自分らしいかなと思ったりもします。
 

京フェス・タイムテーブル

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年10月 4日(火)21時08分32秒
  「馬鹿も泰三泰水云え」(嘘)は本会の最終プログラムでよろしいか、という打診がだいぶまえにあり、即日OKを出したんですが、いまだ「時間:未定」であるとツイッターで知りました。
 まあ学生さんたちなんで……とも云ってられないな。俺はいったい何時に家を出ればいいのだ? まあ泰三泰水が午前中ってことはないです。それじゃあ僕が京都に辿り着けないよ。この時期の京都じゃ前泊も無理だし。

 念のためですが、京フェスは10/8(土)です。
http://kyo-fes.web.infoseek.co.jp/cgi-bin/Kyo_fes/wiki.cgi?page=TopPage
 

御礼

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年10月 3日(月)17時51分57秒
編集済
  『11』重版の報。皆様の熱い御支援に、深く、深く感謝申し上げます。
 重版ぶんより、これまで各界から賜りました賛辞を載せたオビに替わります。
 取り急ぎ、読者各位への御報告まで。


追記:御報告し忘れ。
 来年公開の新潮文庫連続書下ろし、シリーズ名は〈クロニクル・アラウンド・ザ・クロック〉に決定の模様。頭韻ではないけれど、ちゃんと韻を踏んでいるという。
 各篇個別のタイトルは、あざとく既存名曲のタイトルそのまま、で行くらしいです。もちろん作詞者やその権利継承者の許可を得たうえで。
 仮題であった『爛漫たる爛漫』は作中作なので、改題になんら問題は生じませんでした。
 クロクロも宜しく。ルピナスやたまさかがお好きな方は、好きになってくださるかと。
 むろん『ブラバン』好き、そして〈あたしのエイリアン〉好きも。
 

日清日露戦争の時代

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年10月 2日(日)22時18分16秒
  〈戦争×文学〉6『日清日露戦争の時代』見本に、ざっと目を通しました。
 感無量……という感想もいだけません。まさか自分の名前が、鴎外や鏡花や足穂や朔太郎と並ぶ日が、生きているうちに訪れるとは。与謝野晶子の「君死にたまふこと勿れ」まで入っている。その同じ本に「土の枕」。まるでリアリティを感じられずにいます。

 かろうじてリアルな存在は岩井志麻子さんくらいか。実際にお会いした最後はもう十数年前ですが、これがまたよりによって“幻想文学ルネッサンス”期に筆を競い合った「拠って件の如し」での再会。

 定価3,600円+税と少々お高いが、絶対の良書です。川村湊氏による解説も、力の入った月報も本当に素晴しい。お金の無い方は図書館で充分なので、ぜひ一度、目をお通しください。その扉を開けるのが、このたびの僕の役割なのだと思います。

http://www.shueisha.co.jp/war-lite/
 

近藤ようこさん

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年 9月30日(金)19時40分13秒
   ツイッターで近藤ようこさんに言及されていて驚く。
 確認すると、やはりあの近藤ようこさんであった。
〈戦争×文学〉の話題。日露篇、出ました。
 

更新情報

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年 9月30日(金)13時47分27秒
  【ラヂオデパートと私】を久々に更新しました。
 ビアンコとの作曲チームも復活しているので、今後はそちらの情報もお伝えできますかと。

http://wave.ap.teacup.com/radiodepart/
 

よく分からないけどやってみた

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年 9月30日(金)12時21分29秒
  >津原泰水が生まれ変わった時につけられる名前は『嗣音羽(つぉねぱ)です。カッコいい!!』

 ありがとう。
http://shindanmaker.com/157718
 

「アレ!」最新情報

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年 9月28日(水)20時11分12秒
    PR_allez  文藝誌『allez!』編集部
【2号寄稿者の方々です】曽野綾子、みなみくに夜之介、安倍夜郎、石井紀男、かんべむさし、瀬名秀明、北野勇作、佐藤哲也、平山瑞穂、松崎有理、小林泰三、林巧、田中哲弥、津原泰水、堀晃、雲黒斎、山本知子・他、ブラザートム、藤村与一郎、高橋敏夫、中村紀夫、ほりみき、菊池寛、阿刀田高

 き……菊池寛!?
http://hon-to.jp/contents/StaticPage.do?html=special956
 

コレクター嫌い

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年 9月26日(月)10時47分49秒
   烏賊ちゃんツイートやその周辺を覗くのが日常になってるんだけど。
『たまさか人形堂物語』の「コレクター」が罵声を浴びているのを、きょう初めて見ました。そうですか、そんなにインパクトがありましたか。
 じつはコレクターにはモデルがいて、いわゆる「社長さん」なんですね。僕はあまり好感をいだかなかった。人形好きというより、コレクションしている自分が好き、という感じで。
『たまさか』の「コレクター」はその辺を薄めるために性別を変え特殊な設定も加えたんですが、若い人にはそれでも毒がきついのか。でもそういう人物も描いてこその、清貧たる玉阪堂でして。
「束前さん」の弁が作品としての結論ではなく、また「師村さん」「冨永くん」それぞれに想いは違う訳です。
 作品としては楽しんでいただけたようで幸甚です。第二シリーズの大きなヒントになりました。感謝。
 もし万が一ここをお読みになっていましたら、来年の新作は「文庫書き下ろし少女小説」ですから、ひとつお楽しみに。少女小説作家出身であることは、意識せざるをえません。プラスの意味でもマイナスの意味でも。
 リツイートというか引用させていただきますが、ご迷惑でしたらすぐさま非表示とします。ともかく感謝。

   *

@srpglove srpglove
津原泰水『たまさか人形堂物語』読みました。金=権力持ってるババアってマジうっぜぇーな!もちろんジジイもだけど。現実ならともかく、わざわざフィクションの中でまでこの手の老いぼれを妙に持ち上げる作家の気持ちが理解できない。こういう人間も世の中に必要とか、知ったこっちゃないからね。

@srpglove srpglove
それはそれとして、キャラの立った日常の謎?連作短編で楽しかったです。意地悪な天才肌のイケメン人形職人萌え萌え(本当はもう一人のわけあり中年職人の方が萌える)。さすがはラノベ―一般小説越境作家のパイオニア。今となっては、あんまり関係ないのかな?
 

お待たせしました!

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年 9月15日(木)08時30分0秒
   webちくまでの猿渡もの『Everybody's Got...』、今週中に更新再開です。
 現在進行中の「城と山羊」は、猿渡もの最長の一篇となる予定。
 今後とも宜しくお願い致します。

http://www.chikumashobo.co.jp/new_chikuma/
 

『11』情報

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年 9月12日(月)15時09分48秒
   Amazonでの新品『11』販売、再開されました。
 河出書房新社営業各位、著者そして熱心な読者の声を迅速にお聞き届けくださり、まことにありがとうございます。Amazonでの順位は必ずしも全体の売行きを示すものではありませんが、順位の上下に一喜一憂してくださる嬉しいメールが、たくさん届いております。
 これからも盛り上げてまいりましょう。よろしくお願い申し上げます。

http://www.amazon.co.jp/dp/430902047X
 

acteur確認

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年 9月10日(土)16時38分27秒
編集済
   又吉直樹氏(ピース)による『11』御紹介、確認しました。
 acteur(アクチュール)9月号/キネマ旬報社、「憂鬱な夜を救ってくれる本といる」という、本に絡めた連載エッセーにて御紹介くださっていました。
 部分抜粋だけでは、すっとぼけた、閑寂たる味わいが伝わりそうにありませんので、それ以前の概容から。

 ……芸人たちとファンとのバスツアーでの出来事。お客さんたちのデジカメに、なぜか芸人の左手だけ写っていない写真が、次々に発見される。
 と、それだけならば怪談話。ところが芸人中、又吉氏の奇妙な写真だけは一枚も発見されない。
 心霊現象に「芸人失格」と烙印をおされたようで、だんだん物悲しくなってしまう……

 さらに可笑しくも物悲しいオチを挟んで、以下抜粋。

「怪異を語るにはそれに適した語り方がある。上空を気球が通過するのどかな広場でポテトチップスを食べながら話したのでは怪異譚にはならない。津原泰水さんの『11』は11篇の奇妙な短編が、それぞれの世界に相応しい繊細な文体で綴られている。この奇想と文体の融合がとんでもない物語を生み出していて読み手を異世界に連れていってくれる。この世界に僕の左手も預かってほしいものだ。」

 日常エッセーと書籍紹介の巧みな融合。玄人の技でした。
 よもや人気芸人が御紹介くださるとは思わず、僕からは勿論のこと、編輯からも献本はしておりません。買って読んでくださったのでしょう。「あの方は大変な読書家なんです」とお知らせくださる読者メールもありました。
 まことに感謝。なんでしたら左手、たまにお預かりします。

http://www.kinejun.com/acteur/tabid/72/Default.aspx
 

すわ

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年 9月10日(土)13時17分46秒
編集済
  『11』がAmazonで完全在庫切れですと。プレミア中古販売のみ。
 あの、河出の営業さん、いろんな御事情がおありとはお察ししますが、こちらも生活がかかってるんで、ほんと宜しくお願いします。

 bk1では、辛うじて1~3週間での出荷となっています。
 セブンネットショッピングでは在庫があるようです。
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1106042111/subno/1


追記:烏賊娘くんが、『11』入手容易度情報をツイートしてくれています!
http://twitter.com/#!/ikamusumeM2
 

新作情報

 投稿者:津原泰水  投稿日:2011年 9月10日(土)02時34分31秒
   新作短篇「斜塔から来た少女」を、デジタル総合文芸誌「アレ!」Vol.2(9/29より配信)に寄せました。
「小松左京さん ありがとう!」特集とのことで、『空中都市008』をふまえているのですが、『11』に入っていて不思議はない、例の感じです。『008』を知らない世代のほうが受け止めるのに有利かも。『008』世代は怒るかも。

 小松氏ご逝去をうけての緊急企画、書けそうな作家は? ということで慌ててお探しになったと思しく、凄まじくタイトな〆切でした。ちょっと手塚治虫になったような気分を味わいました。
 こういうとき、必ずエッセーではなく小説担当にされてしまうのが僕でして……いえ、文句はありません。

『11』以降、椿事が続いている感がありますが、もちろん『11』以前からのお約束を最優先に、粛々と書いていく所存です。今後ともよろしくお願い致します。

http://hon-to.jp/contents/StaticPage.do?html=special956

 PC、iPad、iPhone、Android各種に向けたフォーマットが用意されていますが、Macでは読めないそうで、すなわち僕自身は読めません。最近、こんなんばっかり。

『アレ!』の趣旨につきましては、こちらを御覧ください。
http://www.fujisan.co.jp/yomimono/articles/4348
 

以上は、新着順1番目から50番目までの記事です。 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  |  《前のページ |  次のページ》 
/14